
こんにちは。よしです。
30代で純金融資産1億円を達成し、2025年10月現在1.4億円を超える純金融資産を保有しています。
現在体調を崩して働けていない状態の私は、それまでに配当収入を形成できていたことで日々のお金に関する心配が減りました。
その実体験をもとにお金に対する将来の不安があるけど、どういう基準、どういった考えで投資をすればよいのだろうという方向けに私の考えを共有いたします。
現在のポートフォリオはこちら。
商船三井(9104)の会社概要に加えて配当実績や購入理由に関してご紹介します。
※リンクはYahooファイナンスが開きます。
総評(2025年9月時点評価)
| 割安度 | 成長性 | 収益性 | 分配 | 優待 |
| A | B | C | B | D |
| 時価総額 | 安定度 | 為替 | 競争環境 | 総合評価 |
| A | C | A | B | B |
A:良い(影響あり)、B:やや良い(やや影響あり)、C:やや悪い(やや影響なし)、D:悪い(影響なし)
総評は銘柄選定時の基準を基にして、以下のような考えでつけています。(クリックで表示)
割安度:PER10倍、PBR1倍、EV/EBITDA10倍以下を基準にする。
成長性:成長率や将来性を考慮して定性的に判断する。
収益性:ROIC10%とROE10%や自己資本比率を基準に、基本的に双方満たしていればBとし、特に良い場合をAとする。
分配:連続増配年数、配当性向、総還元性向、利回りを考慮しつつ成長率や業界を考慮して判断する。
優待:優待の利回りや使い勝手を基に判断する。なお、優待がない銘柄は(ー)とする。
時価総額:A:3,000億円~、B:1,000~3,000億円、C:500~1,000億円、D:~500億円としている。重要度は低め。
安定度:株価の急変動の多寡。過去推移により判断する。
為替:為替による影響度。A:80%~、B:50~80%、C:30~50%、D:~30%としている。海外売上比率が高いとAだが、Aが良いわけではない。
競争環境:数値面では利益率を指標とする。業界によって差があり、定性的な面も考慮しますので絶対値は設けていない。
海運市況の影響を受けるため安定度は低いものの、必須インフラという点から各種指標はよく、総合評価はBとしています。
日本郵船とまったく同じ評価になっていますが、強いて言えば分配は日本郵船、優待は商船三井がそれぞれわずかに良いです。
株価が下がり配当利回りが高くなれば買い増したい銘柄です。
会社概要
設立:1942年
本社所在地: 東京都港区
主な事業内容:製品輸送事業、ドライバルク事業、エネルギー事業
グローバルに展開するネットワークを活用し、海上にとどまらず陸上での輸送も行い、世界のものの供給インフラを支えています。
また、その他事業としてフェリー・クルーズ船での航海やオフィスビルを中心とした保有不動産の賃貸事業をしています。
海運業界は、新型コロナウイルスによる市場混乱による利益急騰と正常化による急落で業績の著しい変動がありましたが、中長期では緩やかな成長基調が続くことが予想されています。
配当
| 年度 | 配当額(円) | 配当利回り(%) | 配当性向(%) |
|---|---|---|---|
| 2014年3月期 | 16.67 | 1.24% | 10.4% |
| 2015年3月期 | 23.33 | 1.72% | 19.8% |
| 2016年3月期 | 16.67 | 2.18% | ― |
| 2017年3月期 | 6.67 | 0.57% | 45.5% |
| 2018年3月期 | 6.67 | 0.65% | ― |
| 2019年3月期 | 15.00 | 1.89% | 20.0% |
| 2020年3月期 | 21.67 | 3.72% | 23.8% |
| 2021年3月期 | 50.00 | 3.87% | 19.9% |
| 2022年3月期 | 400.00 | 11.7% | 20.3% |
| 2023年3月期 | 560.00 | 16.92% | 25.4% |
| 2024年3月期 | 220.00 | 4.77% | 30.4% |
| 2025年3月期 | 360.00 | 6.94% | 30.3% |
| 2026年3月期 | 175.00 | ー | ― |
配当額・配当性向推移

2026年3月期は配当性向を30%予定としています。また、下限配当を150円としています。日本郵船は配当性向40%と下限配当200円としており、相対的に分配には劣後しているといえるでしょう。
配当額は業績の伸長に伴い増加していますが、年次による変動が大きい状態です。
配当性向は上昇している傾向が読み取れます。
利回りは3.5%以上というところでしょうか。新型コロナウイルスの影響により物流が混乱しコンテナ運賃が跳ね上がった2022年3月期を境に大きく株価が上昇しているのが読みとれます。
再度コンテナ運賃の上昇を願いたいところですが、2022年3月期を期にコンテナの増産が進み、短中期的にはスエズ運河の閉鎖のような地政学的リスクが顕在しない限り安定した価格水位が続くとみられています。
株主優待
9月/3月に年2回優待があります。
| 株数 | 優待 |
| 100株 | クルーズ10%割引優待券 2枚 |
| 1,500株 | クルーズ10%割引優待券 4枚 |
| 3,000株 | クルーズ10%割引優待券 4枚 |
| 300株 | 3月のみ 2年以上の継続保有 カタログギフト 3,000円相当 |
有効期間は、3月分は7月1日~翌6月30日(出港日基準)の1年間で、9月分は1月1日~12月31日(出港日基準)の1年間となっています。
クルーズ船に乗る以外で使用できないのが残念ですね。日本郵船も同様の優待ですので足並みを揃えているというところでしょうか。
一方、長期保有でカタログギフトが得られるのは商船三井独自ですね。利回りは高くありませんがないよりはうれしいですね。
クルーズ船はまだ利用したことはないですが、いつか利用したいものです。
(参考)2025年3月期優待
にっぽん丸・MITSUI OCEAN FUJIクルーズ料金10%割引優待券です。1クルーズあたり、1名最大2枚(20%)利用できます。

購入した理由
2025年1月に購入しました。理由としては日本郵船とまったく同じでして以下の理由です。
物流インフラを担っている点と新型コロナウイルス感染拡大による物流混乱によって、コンテナ運賃が高騰したことによる豊富なキャッシュを利用した今後の成長に魅力を感じました。
日本の輸入は重量ベースで99.6%*を海上貨物に頼っており、非常に重要なインフラとなっています。
*交易財団法人日本海事センター調査より
コンテナ市況や燃料価格、為替による利益変動は悩ましいものの、根本的には生活に必須な企業で中長期での安定度は高いと考えています。
特定の企業の個別事由に影響されないよう日本郵船(9101)と川崎汽船(9107)も保有しています。
国内での業界再編は一通り終わったと考えており、上記3社が日本の海運中軸企業として中長期で活躍すると考えています。
数値面(2025年9月時点)
購入した理由で触れているのは、主に環境面でのお話ですが、こちらはファンダメンタルズのお話です。
営業利益率は低く、純利益率が高いです。
これは、ONE(商船三井、日本郵船、川崎汽船が共同で設立したコンテナ船事業会社)からの配当が営業外利益に入っているためで、重要な収益の柱ですので実評価には純利益率を見るのが妥当でしょう。
数値面では割安で買いだと言えます。ただし、断面で切り出した数値ですので過去の経緯を考慮すると余談は許しませんし、日本郵船の方が数値面はわずかに優秀です。
徐々に円高が予想される為替や都度変動する燃料費や海上運賃の影響が今後どうなるかという不安要素もあります。
市況により凸凹はするとはいえ、中長期で安定した利益が生み出される銘柄だと考えておりますので、中長期で保有意向です。
投稿時(or更新時)の分析
良い点
| PER | 10倍以下 |
| PBR | 1倍以下 |
| PER×PBR | 5倍以下 |
| EV/EBITDA | – |
| ROIC | – |
| ROE | 15%以上 |
| 自己資本比率 | – |
| 営業利益率 | – |
| 純利益率 | 20%以上 |
| 増配 | 1期連続 |
| 配当利回り | 3.5%以上 |
| 配当性向 | 30%程度 |
| フリーキャッシュフロー | – |
いまいちな点
| PER | – |
| PBR | – |
| PER×PBR | – |
| EV/EBITDA | 15倍以上 |
| ROIC | 5.0%以下 |
| ROE | – |
| 自己資本比率 | 50%以下 |
| 営業利益率 | 10%未満 |
| 純利益率 | – |
| 減配 | – |
| 配当利回り | – |
| 配当性向 | – |
| フリーキャッシュフロー | 2期連続マイナス |
こちらで各種指標の説明をしています。
まとめ
以上、商船三井の概要と私が購入した理由を記載させていただきました。海運は他にも日本郵船と川崎汽船も保有しております。
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